県境稜線の旅
P | 木地山峠〜池ノ河内越〜駒ヶ岳 |
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概要 | 池ノ河内越は、福井県小浜市池の河内と滋賀県を結んでいた峠であるが、今は道は消失してしまっている。途中には、三番滝がある。 一方、駒ヶ岳は福井県若狭町熊川から登るが、途中に以前整備されたキャンプ場の跡があり、そこまで車で入ることができる。 県境稜線のこの区間は、一般的な登山道はないが、はっきりとした踏み跡があり、地図で方向さえしっかり確認すれば、気持ちよく歩くことができる。稜線上には美しい林が広がり、縦走にはピッタリのコースである。 |
コース案内 | 駒ヶ岳のピークは、県境稜線より若狭側にある。従って、県境稜線を木地山峠方面に向かうには、一旦森林公園の方に戻ることになる。20mほど戻ると、標識があり、南方向に下っていく踏み跡があるのでこれを進む。最初は尾根らしくないが、すぐに西に向かう県境稜線が見渡せる。この辺りは、なだらかで、気持ちの良い尾根が続く。15分ほどで、左に尾根が分岐するが、右手は広場になっている。さらに、5分ほど行くと右手に稜線に沿うように細い林道が現れる。また、県境稜線の左側に植林が現れ、林道と併せ、滋賀県側はあまり気持ちが良くない。できるだけ、若狭側の自然林を見ながら進む。やがて、P696手前の鞍部に着くが、若狭側が広々として気持ちが良い。ここからしばらく登れば、P696に着く。P696は、特に目立った特徴ははないが、北側にコブのようなでっぱりがあり、そこから二重稜線が県境稜線と平行に延びている。なお、P696の手前辺りで、先程の林道は遠ざかっていく。 P696からもしばらくは、杉の植林が滋賀県側に続くが、それも10分強で終わり、再び広葉樹の綺麗で、明るい林となる。この先、小ピークを2回越えるが、それぞれ左手に尾根が分岐している。それぞれに踏み跡があるようであるが、県境稜線がはっきりしており、迷い込むことはない。2つ目のピークを越え、下っていくと広い鞍部となる。ここは小浜市の池ノ河内から三番の滝を経由して登ってくる西谷の源頭部にあたり、昔は池ノ河内越えの峠道が通っていた所とされている。しかし、今回その痕跡を探してみたが、見当たらなかった。そこからは、なだらかな尾根を登っていくとP765に着く。ピーク付近はなだらかで、休憩したり、昼食を摂ったりするのに良い場所である。 P765付近も、二重稜線となっており、右手に平行して稜線が走っている。しばらく行くと、ブナの巨木があったり、ぶなの木に別のぶなの木がとぐろを巻くようにのびていたり、すばらしい林が続いている。やがて道は急となり、10分ほど急登にあえぐと、P825に着く。このピークはなだらかで、いろいろな方向に尾根が伸びているので、駒ヶ岳、木地山峠いずれの方向に進むにしても注意が必要である。駒ヶ岳方面に進む場合は、東方向に標識やテープを頼りに慎重に進んでほしい。 P825からは一旦西方向に少し進んだ後、左手に急降下する必要があるが、この地点は要注意である。西北西方向に伸びる尾根がはっきりしており、道のように見えるので、そのまま進んでしまいそうである。この折れ曲がる地点には、標識もあり、テープも付けられているので、慎重に道を見つけてほしい。折れ曲がると、急な斜面が待っている。最初はとても尾根とは思えない斜面であるが、しばらく下ると尾根の形が見えてきて、なんとなく安心する。ここも左手に杉の植林があり、鬱陶しいが、我慢して歩いていると、尾根の傾斜が緩やかになってきて、お地蔵様が待っている木地山峠に着く。 |
参考タイム | 駒ヶ岳→(30分)→P696→(40分)→P765→(30分)→P825→(20分)→木地山峠 (注)逆コースも、トータル的には同じ時間(2時間)で、歩ける。 |
地図 | ![]() |
参考 リンク |