上中町の三生野地区にあるこの山は、標高450mほどの低山であるが、若狭湾や三方五湖を望む好位置にあり、ちょっとしたハイキングに良い山である。以前から地元の方々により、道が整備されており、もっと多くの方に登ってほしい山である。
梅街道の若狭トンネル・上中側入口を左折し、三生野集落に向かう。集落の北西端にある小さなグランドが起点となる。このグランドの端に車を駐車させてもらい、北に伸びる林道を進む。なお、後述する5合目の広場まで、車で入ることも出来るが、それ程の距離でもないので、歩いて行くことにしよう。
沢沿いの林道を歩き出して、5分ほどで1合目の標識に出会う。この先、山頂まで1合毎に標識があり、心強い。杉の植林と竹林の中の道を右へ、左へ大きく蛇行しながら進んでいく。上部には送電線が通っており、途中右手に送電線巡視路を分ける。約20分で、5合目の広場に着く。ここで林道は、終点となり、車3台ほどは駐車可能である。
いよいよここから登山道となる。はじめは杉と桧の植林の中、ジグザグに登っていくが、落葉があり、道がやや分かり難い。目印のテープも参考に、慎重に道を選んで進む。やがて左手の支尾根を越え、さらに左手にトラバースしていくと、6合目に着く。この先左手には、広葉樹の美しい林が広がる。やがて植林帯を抜け、松と潅木の中の道となる。この辺りは、道はしっかりしており、7合目を過ぎ、さらに登っていく。左手の尾根に向かって登っていくと、道は左手の尾根に合流する。ここが8合目であり、ここから尾根上の急な登りとなる。9合目を過ぎると、山頂はもうすぐである。
山頂は広く、反射板が2基設置されている。山頂周辺は木が繁っており、すっきりとした展望は得られないが、木々の間から見える若狭湾、三方五湖が美しい。また、久須夜ヶ岳、青葉山、三十三間山などの若狭の山々を、そして天候に恵まれれば、白山まで遠望できる。
■コースタイム
広場→20分(下り15分)→ 5合目(登山口)→40分(下り30分)
→鏡山山頂
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