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    追加の山の情報です
       <「若狭の山々」発刊以降追加した山の情報を提供しています>

山名 宝  尾  峠
コース紹介  宝尾峠は、大飯町川上から、高浜町の日置に続く峠である。大飯町側の中腹には、宝尾集落跡があるが、ここには6世紀ごろ、七堂伽藍を備えた寺があったといわれている。比較的近年まで人が住んでおり、神社の跡地などが見られる。この宝尾峠は、川上地区の人が、青葉山中腹にある松尾寺におまいり
する際に利用していたと言われている。
 国道27号線を、大飯町本郷で別れ、綾部に続く県道、通称佐分利街道を進む。約20分で、川上地区に入る。集落外れで右折し、左近前橋前橋を渡る。しばらくで、川は二股に分かれるが、左の岸谷川に入り、林道を進む。すぐに、林道は、二手に分かれるが、右の道を進む。この先は、林道も細くなり、駐車もしずらくなるので、早めに空き地を見つけて駐車した方が良いだろう。
 林道を進むと、しばらくで右手に作業小屋がある。ここまで、川上の集落から歩いて30分弱である。さらに林道を進むと、小屋から5分もしないうちに、右手に入っていく道がある。小川を渡り、右手の尾根に取り付く。最初少しわかりにくいが、すぐに杉林の中の良い道となる。林道から分かれて、5分ほどのところで、直進する道と、左手に入る道があるが、ここは左手の道にUターンするように進む。やがて、道は尾根に出るが、このあたりで、植林帯を抜け、道は古道の様子を示してくる。このあたりは、本当に気持ちの良い道で、往来が激しかったことがうかがわせられる。
 さらに進むと、やがて道は尾根の左側へと入っていく。左へ入ると、突然竹林が現れる。右手には石垣があり、このあたりが、宝尾集落跡の入口である。この先で、直進する道と、右手に上がる道がある。直進すると、集落後に入っていくが、峠への道は、右手にあるので、ここは右手の道を進む。一段高
い所は、竹林となっており、その左手の下には、家の跡と見られる平地が広がっている。ここまで、林道から、約50分である。
 そこからさらに一段登ると、お地蔵さんがあり、神社の参道の入口のような小さな石の標石がある。さらにその上には、崩れてしまった五輪塔がある。峠への道は、お地蔵さんの所から右手にトラバースするようについているが、この上にある神社跡地へ寄ってこよう。五輪塔の横をまっすぐ登っていくと、しばらくで神社の跡地に着く。石垣や、階段そして本殿、拝殿跡と見られる場所があり、崩れた木材には、細工も残っている。
 地蔵さんのところへ戻って、宝尾峠をめざすことにする。道は、しばらくはしっかりしているが、だんだんとわかりにくくなる。それでも、幾分手入れされているのと、テープなどもあり、慎重に道を探せば、問題なく進める。途中、畑の跡のような所を通過すると、すぐに峠となる。集落跡から、約30分である。峠には、表示はないが、小さな石が置かれており、峠の雰囲気は十分である。
 峠からもしっかりとした道が高浜側に下っている。道は、左の尾根に向かってトラバースするようについており、慎重に道を探して歩けば10分ほどで尾根に出る。この先道は、尾根の右側についており、倒木が邪魔をしている所もあるが、概ね広い道が続いている。この先、道は右の谷に下るが、この降り口あたりが、杉林の中でわかりにくい。尾根に沿って下ること、20分ほどの所から谷に下ることになるので、気をつけて道を探してほしい。この道が見つかればさほど困難なく、沢に下ることができる。ただし、途中下草が生えている所もあるので、要注意である。尾根から分かれて、沢まで、約20分である。
 沢に下りた後は、沢沿いに下っていく。最初、左岸沿いに下るが、途中何回か沢を渡りながら下っていく。沢沿いの道は、下草が生え、歩きにくいが、沢自体が小さいのでさほどの苦労もなく降りることができる。沢に下りて、約10分で林道に出る。林道終点近くには、2台ほど駐車できるスペースがあるので、逆コースから入る場合は、ここまで車で来ることもできる。林道を下ること、25分で、高浜
町日置の交差点から入った所にある、バイパス道に出る。

(コースタイム)
 川上集落→(30分)→登り口→(50分)→宝尾集落跡→(30分)→宝尾峠→(30分)→尾根から沢に下る地点→(20分)→沢に降りる→(10分)→林道→(25分)→バイパス道
 
地図