山名 | 百里ヶ岳(931m) | 地図 | ![]() |
概要 | 百里ヶ岳は、山名の由来から、山頂に立てば百里四方が見渡せると言われた。その後、山頂周辺の大きな木々が、展望を遮っていたものの、独特の雰囲気をかもし出していた。現在はこれらの木が伐採されたため見晴らしは良くなったもの、静かで落ち着いた山頂は一変している。一等三角点のあるこの山は、堂々とした風格があり、是非一度は登ってみたい山である。 また、この山の南側には根来坂という昔の若狭越えの重要な峠道が通っている。戦国時代の終わりに朝倉義景に敗れ、退散する織田軍の後備を守った徳川家康は、この根来坂を越えて京都へ帰陣したと伝えられる。また、その後は鯖などの若狭の魚を京都へ運ぶために使われており、鯖街道の一つとされている。 一方、山頂の北側には、木地山峠が通っている。この峠は、京都や近江に抜ける道というよりも、福井県側にある根来集落と滋賀県側の木地山集落を結ぶ、村と村を結ぶ峠道の色彩が強い。 |
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【主なコース紹介】 (ガイドブック「若狭の山々」では、すべてのコースを詳しく紹介しています。)
コース名 | 根来坂経由で百里ヶ岳へ | 木地山峠から根来坂峠への縦走 |
難易度 | 一般コース(初級) | 上級コース |
概要 | 上根来集落を抜けて林道に入り、道が大きくヘアピンカーブする右手が登山口である。取り付くと、まもなく昔の峠道が姿を現し、1時間で大きな岩の所に着く。ここからはピーク708mの西側を巻くように進み、やがて台地状の場所に着く。すぐに林道に出て、(ここまで車で来ることも可能)200m進み、左手に登ると20分で池の地蔵に着く。地蔵さんの裏手へと登っていくと、45分で根来坂峠に着く。峠から稜線上をいくつかピークを超えていくと、1時間で山頂に着く。 | 上根来集落の中にある登山口から登り出す。しばらくすると沢沿いの道となり、30分で2番目の二股に着き、そこから尾根に向かって登り、その後尾根伝いに進む。30分で右からの尾根に合流し、その後はトラバースぎみに沢を二つ越える。再び尾根に取り付くと30分で木地山峠に着く。峠からは尾根上をいくつかピークを越えて進むと、70分で山頂に着く。山頂から根来坂峠を経由して2時間30分で上根来集落に戻る。 |
所要時間 | (登り)3時間 (下り)2時間10分 |
(登山口から百里ヶ岳)2時間40分 (百里ヶ岳から登山口)2時間30分 |
このほか、沢登りコースの百里沢もあります。