地図へ戻る     一覧へ戻る     トップへ戻る     

 県境稜線の旅

横尾峠〜棚野坂
概要  棚野坂は、福井県おおい町名田庄・口坂本から、京都府美山町に抜ける峠道である。口坂本からは、登山道が整備されている。また、京都府側は、それほどしっかりした道はないが、なんとか歩くことはできる。なお、京都府側に下った所は、堀越トンネルの京都府側出口である。
 横尾峠は、福井県おおい町名田庄中野集落から、県境尾根のP718の右150m程の所に登り、しばらく県境尾根を西進し、お地蔵さんの祀られている所から、京都側に下っていたようである。
 この区間は、道はないが、獣道程度の踏み跡はある。ただし、迷い込みやすい尾根が多くあるので、地図、磁石で進むべき方向を常に確認しながら、行動する必要がある。また、尾根はフラットで、堀越峠手前の急な下りを除き、登り下りは少ない。
 前半の横尾峠から西谷・三角点の手前までは、藪漕ぎが必要というほどのことはないが、シダが茂ったり、潅木が道を塞いだり、さらには、植林が鬱陶しかったりと、あまり楽しい道ではない。
 一方、後半の西谷・三角点手前から堀越峠の区間は、概ね自然林が多く、植林地もよく手入れされており、楽しく歩くことが出来る。ブナなどの美しい林が続く所もあり、お勧めである。
コース案内  横尾峠のお地蔵様からは、県境稜線上に道があり、5分程で、和佐谷の送電線巡視路から続く尾根に出会う。(P718)この先、福井県側が伐採されている。福井県側の開けた県境尾根を、シダを避けながら進むと、5分程で福井県側からの横尾峠への道(現在の道の状況は不明)がついていた尾根に出会う。ここには、「横尾峠」の標識が設置されている。
 ここからは、植林の混じる尾根となり、すぐに右折し、下っていく。桧の植林の中で、鬱陶しいが、踏み跡を拾って歩いていく。すぐに、道が左に折れる地点に出るが、ここは直進してしまわないように注意が必要である。やがて、道が登り出すと、P674に着く。ここからは、左手に尾根が延びている。
 この先、さらに進むと、稜線上にブナなどの林が広がる所があり、気持ちが良くなる。南の京都側の展望が開け、少しの時間でP674と西谷・三角点(675.2m)の中間辺りのピークに着く。県境稜線は、大きく右に折れるが、直進しやすいので、要注意である。また、調査山行の際には、直進方向にピンクのリボンが付けられており、誘い込まれやすかった。この辺りの山域で、ビニールのリボンは、登山ルートと関係のない所に付けられているケースが多いので、注意したほうが良い。
 ここからさらに進むと、美しい林の中の緩やかな登りとなる。この辺り、カエデの木も多く、紅葉時期は良さそうである。やがて、西谷の三角点に着くが、山頂は穂ツツジに囲まれていた。この山頂からも大きく右折するが、直進方向にピンクのリボンが付けられていたので、誘い込まれないように注意が必要である。
 西谷・三角点からは、すぐに左手の急斜面を下るが、この先は美しい尾根道が続く。植林もあるが、手入れが良く、気持ちよい尾根道である。P639を越えると、熊壁坂の標識の架かる地点に出る。昔の峠道で、その由来が標識に書かれている。京都側へは、古道が残っており、福井県側に延びる尾根にも、かすかな道が残っていた。
 ここからさらに進むと、次のピークで左へ、その次のピークで右へと進む。次のピークには、山と書かれた標石がある。ここからは、左へ急降下していく。これでもかという位の急斜面を10分強下ると、旧国道の堀越峠に着く。旧国道に降り立った地点から、左(福井県側)へ20m程行くと、NTTの無線中継所に登る作業道があり、その道を辿ると、無線中継所を経由して、棚野坂に着く。

参考タイム 横尾峠(お地蔵さん)→(10分)→横尾峠→(25分)→P674→(45分)→西谷三角点→(20分)→P639→(30分)→堀越峠→(20分)→NTT無線中継所→(15分)→棚野坂

(注)逆コースも、ほぼ同じ時間で歩ける。
地図
参考
リンク
 
(以下の情報は、あくまで山行時点での様子です。現時点でどうかは不明です。)